彩生堂備忘録


店主:宮内義富、札幌在住。「本の力」「人の力」が必要な時代です。ものごとを、明治以降生まれた様々な思想や文学、社会学、医療や医学、性その他に関する学問・研究など、多面的な物差しで見ていくことの必要性も痛感します。
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岩波新書・中公文庫

 やはり岩波新書や中公文庫は老舗らしくいい本を出す。

 「矢内原忠雄 戦争と知識人の運命」、「夏目漱石と西田幾太郎ー共鳴する明治の精神ー」。「帝都復興の時代 関東大震災以後」…。手に取り読みたい本ばかりだ。しかし、こうした新書や文庫ですら(お恥ずかしい話だが)購入できない。経済的に全くの余裕がない。そのうち(経済的に)楽になるだろうと思っても、いつになってもそうした状況は生まれないのだ。“自己責任論”のみに終わってしまっていいのだろうか?


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# by saiseidoh | 2017-06-25 08:46 | 歴史 | Comments(0)

シアターキノ25周年

 以前にも何回か触れたことがあるが、独立系映画館(今時こんな呼び名もないのだろうが)「シアターキノ」(中島洋代表、札幌市中央区)は大好きな映画館で、貴重な映画館としてその存在感を今も示している。

 そのシアターキノが25周年を迎えた、という。北海道新聞文化欄21日付朝刊で伝えている。

 これも以前に触れたエピソードだが、シアターキノの前身の上映館「イメージ・ガレリオ」時代、同時に中島さんが経営していたエル・フィンランドという洋風居酒屋でタルコフスキー映画について話した折に、意見が一致せず気まずい雰囲気になったことがある。今思えば、酔いのせいでこちらがうまくタルコフスキーの映像について語れなかったことと、映像の専門家である中島さんと全くの素人であるこちらの認識の差(理解の深さの度合い)が大きかったのだろう、と思う。

 シアターキノ25周年の記事を読みながら、そんなことを思い出した。シネコンしかないような映画上映環境にあって、良質な映画を送り続けるシアターキノは今後もなくてはならない。



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# by saiseidoh | 2017-06-22 06:30 | 映画・映画の本 | Comments(0)

タルコフスキー「ノスタルジア」

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 タルコフスキー。これほどに才能豊かで、ヒューマンな人を知らない。

 「…我々が芸術家としてできることは、繰り返して言うが、存在の問題に注意を喚起すること、これがすべてである。物事が順調に進んでいるなら、芸術家などというものはいらないのである」(1983.11 “Between Two Worlds” American Filmより)

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# by saiseidoh | 2017-06-20 07:00 | 映画・映画の本 | Comments(0)

「沖縄県史」

 最近刊行された「沖縄県史 各論編 第六巻 沖縄戦」(沖縄県教育委員会)を含め、3冊を鳥山淳氏(沖縄国際大学)が朝日新聞読書ページ“ひもとく 沖縄の経験”で紹介している。

 見出しには「監視と制裁 他人事ではない」とある。

 そう、他人事では決してない。沖縄の人びとの経験はこれからは日本の経験になる。希望を捨てずに粘り強く、戦う。それしかない、と思う。それほどに安倍政権は危険で、国民をないがしろにする政権だと思う。本性が出てきた、としか言いようがない。

沖縄県史 資料編23 (沖縄戦日本軍史料 沖縄戦6)

沖縄県教育庁文化財課資料編集班(編集)/沖縄県教育委員会

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 本日の朝日新聞社説は「安倍政権 『議論なき』政治の危機」。対決姿勢が鮮明だ。監視と制裁、それに類似した事々が起きないか、不安を感じる状況となってきた。

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# by saiseidoh | 2017-06-18 08:08 | 歴史 | Comments(0)

木々は光を浴びて

 たくさんある文章の中でも森有正の「木々は光を浴びて」は好きで、折に触れて繰り返し読んでいる。

 札幌を舞台に北海道の自然が清冽に書かれているほか、その合い間合い間に森が考え続けた「体験」と「経験」の違いや思索するさまがうかがえるからである。日本が戦前も含め、戦後の民主主義の時代となっても個人としての「経験」を深化し、それを重んじることをないがしろにする諸制度や社会の成り立ち、社会の動きなどをあんに批判もする。

 「…都合が悪いことは、捨てる、なくす、ありません」。森友学園や加計学園問題などについて野党政治家が追及した言葉だが、これもよく言われるが、「忘れる」も付け加えなければならない。政治家も官僚も、そして私たちも徹底的に無責任体制の中で生き続け、個人としての責任や「経験」を深める生活ができていないのかもしれない。


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# by saiseidoh | 2017-06-17 08:06 | 政治・思想 | Comments(0)

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