彩生堂備忘録


店主:宮内義富、札幌在住。「本の力」「人の力」が必要な時代です。ものごとを、明治以降生まれた様々な思想や文学、社会学、医療や医学、性その他に関する学問・研究など、多面的な物差しで見ていくことの必要性も痛感します。
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「家(チベ)の歴史を書く」「戦後ヒロシマの記録と記憶」

 記録や記憶、そしてものを「書き残す」ということについて最近よく考える。

 “もり・かけ”事件のせいもある。それより何より私たちの周囲では、記録する、ということについてとても軽んずる空気が漂っているからだ。

 正確に、客観的に記録する、ということなしに、人間の進歩というものがあるのだろうか?それは、どんな組織体でも同じように思える。職場、企業、団体、政党…虚偽も交えたきれいごとばかりを並べたのでは、意味はない。事実として何があったのか、正確に記し、記憶に残しておくことで、未来の人類がさまざまな判断をすることができる。

 私たちはともすると、政治や行政のことを考えがちだが、むしろ大切なのは日々の自らの生活と記録、家族の生活と記憶であり、職場や団体等での記録や記憶の方ではないだろうか?


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# by saiseidoh | 2018-09-16 18:27 | ノンフィクション | Comments(0)

徒然に…

 木曜日の未明はさすがに驚いた。ぐっすりと眠りについていたのだろう、激しく寝室が揺れて初めて気が付いた。(迂闊にも気がついたのは)揺れが収まった頃だろうと思う。

 家人は新聞配達で、すでに居なかった。二階に居た三男がいつの間にか降りてきて、枕元で懐中電灯を持ちながら何かを叫んでいた。

 暗い中確認すると、ほんの少しだが食器やガラスが落ち割れ、あちらこちらに“積ん読”状態だった本の山が崩れている。そうこうしているうちに、出先からの家人からの携帯が鳴った。互いの無事を確認。
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 木曜、金曜と停電だったせいもあろう。その日から、やむを得ず仕事に出ることができなかったせいもあろう。直接被災した訳でもないのに日常の生活は気もそぞろで、何かフワフワとしていた。今も何だかそんな感じだ。昨日届いた新聞に各文芸誌の書籍広告が出たようだが、本日、切り抜きを始めてその広告にようやく気がついた。

 直接被災したのではないが、何か心が落ち着かない。

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# by saiseidoh | 2018-09-09 13:19 | 身辺雑記 | Comments(0)

大江健三郎「政治少年死す」

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 作家、星野智幸氏が大江健三郎「政治少年死す」について書いている(本日付、朝日新聞文化・文芸欄)。「57年間も封印されていると、時代は一巡りして、過去の作品のはずなのに、現代にふさわしい新作のようにさえ思える。…」

 大江健三郎の作品は学生時代、理解できないままに、「格好をつけるようにして」読んでいた。それでも、やはり「芽むしり仔撃ち」「死者の驕り」「飼育」など、初期作品は鮮烈な読書経験として刻まれている。

 「政治少年死す」はきっと未読だが、この星野氏の文章によって、ぜひ読みたいと思う。講談社発行の「大江健三郎全小説」第3巻で読めるようだ。


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# by saiseidoh | 2018-09-02 08:13 | 文学・小説 | Comments(0)

「蒐める人ー情熱と執着のゆくえ」

蒐める人―情熱と執着のゆくえ

南陀楼綾繁/皓星社

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# by saiseidoh | 2018-09-01 07:25 | 古書店 | Comments(0)

山本義隆「近代日本一五〇年」

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 購入後あまり読むことができなかったが、山本義隆「近代日本一五〇年ー科学技術総力戦体制の破綻」を読む。

 経済成長路線は破綻を来しているのに、日本はとんでもなく無節操(思慮がなく)な政策を続けている。政治の貧困、ひいては国民の意識、時代の空気…どこにその無節操の根源を探ればよいのか、はわからない。

 確かなのは、私たち一人ひとりが勉強を続け、自立していかないと、ということだ。「近代日本一五〇年」はどこに進んでいくべきか、の羅針盤にはなる。しかし、その実現をどこに求めるべきか、はなかなかに難しい問題だ。

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# by saiseidoh | 2018-08-23 13:11 | 原子力・エネルギー | Comments(0)

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