彩生堂備忘録


店主:宮内義富、札幌在住。「本の力」「人の力」が必要な時代です。ものごとを、明治以降生まれた様々な思想や文学、社会学、医療や医学、性その他に関する学問・研究など、多面的な物差しで見ていくことの必要性も痛感します。
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伊東静雄 灯台の光を見つつ

 

くらい海の上に 灯台の緑の光の

何といふやさしさ

明滅しつつ 廻転しつつ

おれの夜を

ひと夜 彷徨(さまよ)ふ


さうしておまへは

おれの夜に

いろんな いろんな 意味をあたへる

嘆きや ねがひや の

いひ知れぬ-


あゝ嘆きや ねがひや 何といふやさしさ

なにもないのに

おれの夜を

ひと夜
燈台の緑のひかりが 彷徨(さまよ)ふ

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          (砂の城 北海道・石狩浜にて)



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by saiseidoh | 2014-06-30 07:48 | | Comments(0)

帰りがけのブックオフにて

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 昨日の帰りがけ、久しぶりにブックオフに立ち寄る。

 本日は少し小さめの「小型店舗」という位置づけの所である。それなりに頻回に行くが、いつも欲しい、と思える本はほとんどない。

 しかし、今回は多少購入してもいいかな、という本が数冊あった。以下の本である。

 ・柄谷行人「内省と遡行」(講談社学術文庫)
 ・丸谷才一・山崎正和「見わたせば栁さくら」(中公文庫)
 ・南雲道雄「大関松三郎の四季」(現代教養文庫)
 ・鈴木嘉一「桜守三代 佐野籐右衛門口伝」(平凡社新書)
 ・山折哲雄「さまよえる日本宗教」(中公叢書)

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by saiseidoh | 2014-06-26 08:07 | 街(町)歩き | Comments(0)

「北海道ののんびり出版社海豹舎とおともだち出版社フェア」

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街中に出がけついでに紀伊国屋書店札幌本店で今月末まで開催中の「北海道ののんびり出版社海豹舎とおともだち出版社フェア」をのぞく。

 参加は、呼びかけ人の『北海道いい旅研究室』の海豹舎(札幌)はじめ、南山社(石垣)、ボーダーインク(那覇)、南方新社(鹿児島)、吉備人出版(岡山)、月兎社(伊勢)、酒とつまみ社(日野)、フリースタイル(下北沢)、本の雑誌社(神保町)、無明舎出版(秋田)の10社。

 それぞれに大手出版社にはない、独特の雰囲気を持った本や雑誌が並んでいる。本日はこれは、という単行本がなく、何も買わずに次の目的地へと向かったが、東京・下北沢の「フリープレス」という定期刊行物はバックナンバーに興味深いものがあった。


 海豹舎は館浦あざらしさんが始めた“一人出版社”とのことで、今年創刊
15周年を迎えたとか。それぞれの地域にこうした出版社が残り、味わいのある本を地道でもいいので、出し続けてほしい。そして、こうしたイベントも折に触れて開催して欲しいですね。


 

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by saiseidoh | 2014-06-23 08:11 | ★地方・小出版★ | Comments(0)

欲しい単行本、文庫、新書

 新聞やネットを読んだり、見たりしていると、次から次へと入手したい本、読みたい本が出てきて本当に困る。最近の書評や広告で目に付いた単行本、文庫、新書など

集英社新書は(これまではあまり関心を寄せることなく)肌合いが合わない気がしていたのだが、このたびは私としては少々興味をひかれた本が目立った。

【単行本】

▼山折哲雄「これを語りて日本人を戦慄せしめよ 柳田国男が言いたかったこと」(新潮選書)

▼佐々木マキ「ノー・シューズ」(亜紀書房) ※佐々木マキの自伝的エッセイ集!

▼森まゆみ「反骨の公務員、町をみがく」(亜紀書房)

▼白鳥あかね「スクリプターはストリッパーではありません」(国書刊行会)

▼泉鏡花作・小村雪岱画「初稿山海評判記」(国書刊行会)

▼半藤一利「昭和史をどう生きたか」(東京書籍)

▼柳沢協二「亡国の安保政策」(岩波書店)

【文庫】

▼和田英「富岡日記」(ちくま文庫)

▼佐伯一麦「日和山 佐伯一麦自選短編集」(講談社文芸文庫)

大西巨人「地獄変相奏鳴曲」(講談社文芸文庫)

【新書】

▼菅野昭正編「書物の達人 丸谷才一」(集英社新書)

▼末延芳晴「原節子、号泣す」(集英社新書)

▼三田誠広「釈迦とイエス 真理は一つ」(集英社新書)

スクリプターはストリッパーではありません

白鳥あかね/国書刊行会

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書物の達人 丸谷才一 (集英社新書)

川本 三郎,湯川 豊,岡野 弘彦,鹿島 茂,関 容子/集英社

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by saiseidoh | 2014-06-19 08:27 | 新刊 | Comments(0)

「幕の内弁当の美学」など

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 昨夕、仕事の帰りがけ、北大図書館に寄り、仕事用の本を1冊借り出し。

 北大に用事があると必ず立ち寄る弘南堂書店均一棚を2週間ぶり?にのぞく。

 少々興味がひかれたのは写真の4冊。「伊東静雄詩集」はなるべくたくさんの詩集を集めたいと思っているので、その一環。その他、色川大吉の「昭和史と天皇」は帰って調べると、アマゾン中古本価格はとても廉価となっていた。まあ、これも自分の勉強用として読もうかと思う。

 栄久庵憲司「幕の内弁当の美学」(ごま書房)は面白い本だと手に取ったが、朝日文庫で2000年に文庫化されていて、こちらの方がとても高い価格だ。



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by saiseidoh | 2014-06-18 08:03 | 街(町)歩き | Comments(0)

大鹿靖明「メルトダウン」

 大鹿靖明著「メルトダウン」(講談社文庫)読み終える。購入していつの間にか20日ほど経過してしまった。何しろ、文庫版で656ページ、分厚い。同時並行で、他の文庫や単行本、図書館から借り出した本と10冊弱を積んどく状態で日によって取っ替え引っ替え読んでいたため、読むのに3週間も要してしまった。

メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故 (講談社文庫)

大鹿 靖明/講談社

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 感想。良くも悪くも官僚の姿とその思考の仕方などが印象に残る。「脱原発」は目指す方向性だとは思うが、それに舵を切ることの難しさがこの本を読むとよくわかる。特に関係する官僚は脱原発の旗は振りにくいだろう。誰かが号令をかけないと、難しい。しかも相当強力な指導者が言わないと…。そうした人間がこの日本に居るのかどうか…。居るとすれば、やはり歴史に名を残すような大人物なんでしょう。

 それが無理なら政党やグループ。いずれにしろ、叡智を集めないと、普通は現状を追認した行動しかできないと思います。

【最近売れた本】

 最近はアマゾンの反応極めて鈍く、ここ10日間ほどで以下のような感じでした。
▼「宝島301994年7月号~ステキな麻薬
A.タルコフスキー映画パンフレット「惑星ソラリス」

当方の大好きな監督。相変わらず、この方の人気、ファンの方々の反応はすこぶる良い。

▼中上健次「蛇淫」(講談社学芸文庫) 
▼「芸術新潮」
2013
12月号<大特集>現地特別取材 大英博物館「春画」展がスゴイ!

 


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by saiseidoh | 2014-06-16 12:59 | ノンフィクション | Comments(0)

高谷清「異質の光 糸賀一雄の魂と思想」

 最近は興味のあることはなるべく集中的に調べよう、と関連する本や雑誌があちこちにないか、と探索する機会が多い。無論、どこかにあったとしても古本屋やアマゾン、新刊書店ばかりでどんどんと購入はできない。

 そこで助かるのが、やはり図書館だ。一般的なものは市立図書館でだいたいは用が足りる。しかし、当然のこと、ない本もある。次にあてにするのが自宅近くの北大図書館だ。やはり学術書、専門書は市立に比べ、格段に多いように感じる。それでもなくて、手にしたい本は「本当に必要か…」と自分の心の中で時間をかけて念じ(笑い)、必要性の判断をしている。

 そんな経緯で、今回は重症心身障害児施設の草分け、びわこ学園の創設者、糸賀一雄についていくつかの本を読んだり、調べている。1冊目はご存知の「福祉の思想」(HHKブックス)。学生時代に読み、書架にあったはずだが、いつの頃からか“行方不明”(あるいは本棚の隙間のような所に紛れ込んでいるのかも…)。仕方なく、市立図書館で借り出した。
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 2冊目は高谷清「異質の光 糸賀一雄の魂と思想」(大月書店)。こちらもやはり市立図書館から借り、まだ手元に置き読んでいる。

 高谷さんという方はびわこ学園にもいらした方で、小児科医、そして現在もNPO法人理事長などをやりながら、フリーライターとしての仕事もされているようだ。読み終えてはいないが、糸賀の評伝スタイルで根底に流れる思想を深く描いている。



 

 
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by saiseidoh | 2014-06-12 09:54 | ノンフィクション | Comments(0)

藤の花

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 北海道はそろそろ藤の花は終わりのようだ。

 近場で散り際の藤を見る。
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 (札幌・前田森林公園

帰りがけに自宅近くにある古本市場へ。ここは最近のブックオフより単行本で掘り出し物があるように思う。

ということで、安西水丸「シネマ・ストリート」(キネマ旬報社)、永田富智「松前絵師 蠣崎波響伝」(道新選書)、佐々木譲「わが夕張 わがエトロフ ルポ・エッセイ集」(北海道新聞社)、ドナルド・キーン「日本人の美意識」(中央公論社)などを購入。

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by saiseidoh | 2014-06-08 17:04 | 街(町)歩き | Comments(0)

永田守弘編「官能小説用語表現辞典」

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 このちくま文庫版辞典が何の役に立つのか?と問われれば、「さあ~…」と返答に窮するしかない。

 しかし。読んでいるうちに楽しくなるし、よくもこれだけ(官能表現を)集めたな、と著者のエネルギーと熱意に驚かされる。また、ブック市場にこれだけ豊富で、豊穣な本が流通しているということがさらに驚きである。
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 江戸の春画等にも似た感慨だが、バカバカしくて?大らかでとても良い。大げさだが、「生きていて良かった…」とさえ、こういったものを読むと今更ながらに思う(笑)。特に気持ちが下降気味の時には効果があるのではないでしょうか。

 この著者には、類似書籍が他にもいくつかあるようだ。そのバイタリティー、熱意に乾杯、といったところだ。これだけ集まると、その集合体は多彩・多様・絢爛な表現にあふれ、まさに“文化遺産”だろう。
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by saiseidoh | 2014-06-06 08:09 | エロチカ | Comments(0)

鈴木則文「東映ゲリラ戦記」

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 先日ブックオフで見つけた、鈴木則文著「新トラック野郎風雲録」(ちくま文庫)が思いのほか、いい本で、映画監督・鈴木則文、いや人間としての鈴木則文さんを再認識した。

 風雲録はトラッカー・マガジン「カミオン」という普段は縁のない雑誌に載ったもののようだが、文章から覗く鈴木監督の人柄、人間性にとても好感を抱いた。

 もちろん、そこに書かれたエピソード等々もっ興味深く、面白い。

 それほど著作が多い方ではないのだが、以前から興味のあった「東映ゲリラ戦記」(筑摩書房、単行本)も何が何でも読んでみたくなり、昨夜帰りがけにコーチャンフォーに寄り、図書カードで購入。手元に図書カードがあると、どうしても衝動買いに走ってしまう。

 悪い習性(笑い)か、良い習性なのか?まあどちらでも良いが…。本はとても面白そうだ。

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by saiseidoh | 2014-06-05 07:50 | 映画・映画の本 | Comments(0)

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