彩生堂備忘録


店主:宮内義富、札幌在住。「本の力」「人の力」が必要な時代です。ものごとを、明治以降生まれた様々な思想や文学、社会学、医療や医学、性その他に関する学問・研究など、多面的な物差しで見ていくことの必要性も痛感します。
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馳星周「雪炎」その他の話題

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 馳星周という作家はもちろん、以前から知ってはいた。北海道出身のハードボイルド作家?ぐらいの認識。本は実際に手にとって読んだことはない。ミステリーやハードボイルドを読む習慣があまりない(チャンドラーなど一部を除き)というもある。

 昨夕の北海道新聞夕刊に同氏による、上記の記事・文章があった。

 「地方に歪み生む原発 間違いは正すべきだ」

 何事も間違いは正し、後戻りが必要な場合がある。人間も国家も、そして組織も。間違いを正すことが本当の勇気だったりするのではないだろうか。

 

雪炎

馳 星周/集英社

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by saiseidoh | 2015-02-27 07:38 | 文学・小説 | Comments(0)

今日の1冊・池内了「科学・技術と現代社会」

 本はつくづく、ただ単に安ければよい商品ではない、と思う。最近殊にそう思う。

 要は、安かろうが高かろうが内容である。どちらかと言うと、高くても良い本を読むべきではないか、ということだ。

 池内了著「科学・技術と現代社会」(みすず書房、上下各4536円)。科学や技術はどんどんと進むが、人間は一向に幸せを実感できない。俺一人、我々組織、私たち家族…のみが幸せならいいよ、という時代の空気。人間は倫理面において全く進歩していない。

 優れた本を、自分の頭を使って読むべきだ。

 

科学・技術と現代社会 上

池内 了/みすず書房

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科学・技術と現代社会 下

池内 了/みすず書房

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by saiseidoh | 2015-02-25 06:49 | その他 | Comments(0)

「旅立ち…」無料キャンペーン終了

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 今月半ばにアマゾンkindle版で公開した「旅立ち~若き日の藤田若雄と田村清」の無料キャンペーン期間が先週末で終了した。

 結果はご覧の通り。

 キャンペーン3日目で60件近くの閲覧があったが、終了とともにゼロに戻った。前回、「響感する魂…」の際は勝手がわからず、いろいろと対応も間違え、無料キャンペーン中もそれほど数字は伸びなかった。

 電子出版に関する講座で、講師の方が強調していたが、「ほとんど売れることは期待できません」と。おっしゃる通りの結果だ。

 ここ半年ほどの電子書籍、電子出版にかかわる拙い経験だが、これまでの出版(印刷)と電子出版・電子書籍は全く別物と考えるべきかもしれない。これは肝に銘ずべき、ことだ(いい意味でも、否定的な意味でも)。

 そして、現状の印刷による出版も、そろそろ電子出版・電子書籍と同列に議論すべきではないし、その動向を気にする必要もないと思える。



 

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by saiseidoh | 2015-02-23 07:48 | 全体 | Comments(0)

「ふるさと日本紀行」

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 「夏の札幌に米で思った。この街には何もない。歴史の遺物も、人間臭さも、その反面の陰湿さもいかがわしさもない。あるのはただ北国の風と、大気と、澄みきった空だけ。
すべては梅雨のない北海道の気候そのままに、陰影がなく、透明に乾いている。

 だが、それも当り前かもしれない。札幌は、日本の近代都市の中で、おそらく唯一のつくられた街である。百年ほど前には文字通り何もなく、欝蒼とした原生林が大地をおおっていた。北海道の中枢管理機能を果たす都市として、いわば近代都市の理念を先取りするように、つくられた街。幸か不幸かその計画は見事に実って、今や就業人口の七割強が第三次産業に従事する。即ち札幌は「首から上で食っている街」なのだ。
 …
札幌の蔑称として、よくリトル東京などといわれる。しかし、歩いてみればそんなことはない。せめて東京もこの程度であればと、きっと思うに違いない。住民の九割近くが、札幌という街を好いている。そんな街は多分他にはないだろう。もちろん、この街に問題がないわけではないが、それらを含めての“明日の都市・札幌”である」

 「芸術新潮 ふるさと日本紀行」東日本編“明治の面影 札幌 小樽”の書き出し、である。

 およそ30年前の昭和58年刊。ここに載せられた全国各地の写真、文章…すべてが素晴らしい。しかし、ここ30数年で各地はすっかりと変貌してしまった。

 改めて、各地域の変貌に驚く。悪い意味で、でもある。

 アベノミクスが目指す、「地方創生」はこうしたマイナス面にさらに拍車をかけることだろう。経済優先オンリーで、文化や人々の暮らしには見向きもしていないのだから。


 



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by saiseidoh | 2015-02-22 11:56 | 自然・都市 | Comments(0)

反骨の人 菅原文太

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 週刊朝日2月27日号を購入。

 “反骨の人 菅原文太~「いのちの闘い」をたどって”が今号から集中連載されるようだ。

 「仁義なき戦い」や「トラック野郎」シリーズの映画人としての抱き合せで「反骨の晩年」を取り上げられることが多いが、私はむしろ晩年の生き方にこそ、強く惹かれる。

 執筆は「ホームレス歌人のいた冬」などを書いた三山喬氏。


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by saiseidoh | 2015-02-21 08:39 | 全体 | Comments(0)

販売2冊

 自分でも気に入っていた本2冊がようやく売れた。

 木村敏「あいだ」(弘文堂)、坂上弘「台所」(新潮社)。いずれもいい本だと思っていたので、嬉しい。うち1冊は神保町よりの注文だった。本にはさまざまなストーリーがある。
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by saiseidoh | 2015-02-19 22:18 | その他 | Comments(0)

北山修「戦争を知らない子供たち」

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 なつかしい本を見つけた。北山修「戦争を知らない子供たち」(ブロンズ社)。昭和46年3月に第1刷で、1年後には第74刷とあるから、当時猛烈な勢いで売れたに違いない。

  北山修(きたやまおさむ、と表記していた時代もあったと思うが)という名前も、ブロンズ社という出版社もなつかしい。

 “深夜放送・大学・歌・旅をとおして求めつづけた青春”とブックカバーには惹句が引かれる。

  この本を読むと、当時の雰囲気や時代の空気、意外なことに北山氏が北海道や自然を愛し、当時から度々、北海道を訪れていたことなどもわかる。

 この本を書いたのは、北山氏、京都府立医大5年時。その後、同氏はご承知のように札幌医大精神神経科医局に進み、そして精神科医となる。


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by saiseidoh | 2015-02-17 07:33 | サブカルチャー | Comments(0)

「旅立ち~若き日の藤田若雄と田村清」

 アマゾンkindle版の販売開始が予想以上に早くできるようになった。

 無料キャンペーンも16日(米国時間?)から5日間始める。

 「旅立ち~若き日の藤田若雄と田村清」のkindle版ページは以下の通り。

 ⇒http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00TLJS90Y?*Version*=1&*entries*=0
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by saiseidoh | 2015-02-15 16:45 | ノンフィクション | Comments(0)

「旅立ち~若き日の藤田若雄と田村清~」アマゾンkindle版で出版

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 アマゾンkindle版2冊目として「旅立ち~若き日の藤田若雄と田村清~」を本日、アマゾンに登録した。

 いつものことながら、公開までには48時間ほど要する。

 藤田若雄は北海道妹背牛町出身の労働法学者。戦前・戦中、矢内原忠雄に師事した無教会キリスト者の学者である。昨年夏場に妹背牛町や図書館通いを続けて、この無名の学者の青春時代をまとめてみた。

 「第1回北海道文芸賞」(月刊クォリティ主催)ノンフィクション部門にも応募したが、選には漏れた。

 いつもながら、地味なテーマではあるが、書き残しておきたいという気持ちが強く、再びアマゾンで公開することにした。


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by saiseidoh | 2015-02-14 17:04 | ノンフィクション | Comments(0)

ふるさと発見 新聞社の本

 定期的に北海道新聞広告欄に載る「ふるさと発見 新聞社の本」より。

 ▼「あおもりシネマパラダイス」(東奥日報社)
 ▼九條今日子「回想・寺山修司 百年たったら帰っておいで」(デーリー東北新聞社)
 ▼「気骨の作家 松田解子 百年の軌跡」(秋田魁新報社)
 ▼「ロシア兵捕虜が歩いたマツヤマ」(愛媛新聞社)
  ……

 強く風土性を残している地方の出版物に興味深いものが多い。

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by saiseidoh | 2015-02-12 07:26 | ジャーナリズム | Comments(0)

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