彩生堂備忘録


店主:宮内義富、札幌在住。「本の力」「人の力」が必要な時代です。ものごとを、明治以降生まれた様々な思想や文学、社会学、医療や医学、性その他に関する学問・研究など、多面的な物差しで見ていくことの必要性も痛感します。
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「オープンダイアローグとは何か」

斎藤環著・訳「オープンダイアローグとは何か」(医学書院)。

薬物療法、病理の分析などとは異なる角度、方法の『対話』や人間対人間の『しぐさ』、雰囲気、尊重…そうしたアプローチにもまだまだ可能性はあると思われる。

オープンダイアローグとは何か

斎藤環 / 医学書院


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by saiseidoh | 2015-08-31 07:28 | 精神医学・医療・障がい者福祉/社会 | Comments(0)

月と花火

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 (“月と花火”=ニトリ石狩花火大会=)
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 (札幌市新琴似付近=2015北海道マラソン=)
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by saiseidoh | 2015-08-30 11:56 | その他 | Comments(0)

麻生芳伸 2015.8.29

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 〈戦後50年〉に際して、こうしたことを、孫子の代まで、いや日本の歴史が続く限り伝えなくてはならないでしょう。
 昭和20年(1945年)という年が、日本の最悪の年であったことを、他のことはさておいて、まっ先に記録し、繰り返し繰り返し検証し、明らかにして行かなければ、〈戦後50年〉を回顧し、括る意味はないでしょう。
 愚生のばあいは、生来の怠慢さのために、〈戦後50年〉をこれだけで終わらすわけにもいかず、また現在(いま)もなお50年まえの悪しきものは依然と生きつづけていて、今後も執拗にこだわりつづけて行くほかはないようです。
                      (麻生芳伸“昭和20年、日本最悪の年”)

 ★故・麻生芳伸さんは私が大好きで、そして敬愛・尊敬する方です。本も大好きな方で、当ブログのタイトル写真にも生涯、木村聖哉氏と交わした往復書簡集『冷蔵庫』などの本を配しています。亡くなられてだいぶ経ちますが、今にして麻生さんの偉大さ、優しさ、人間性の素晴らしさを思います。
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by saiseidoh | 2015-08-29 09:24 | 全体 | Comments(0)

タルコフスキー 2015.8.28

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(「ノスタルジア」」

 アヴァンギャルドの問題もまた、二十世紀、芸術がその精神性を徐々に失っていたときに、起こってきた。この意味で、いまやなによりも悲惨な状態にあるのは現代の造形芸術である。現代の造形芸術は、ほとんど完全に精神性をなくしているのだ。こうした事態は、精神性を失った社会の状態を反映していると、考えられている。この悲劇的状態をたんに観察するというだけのレベルならば、そのことに私は同意しよう。そうだ! 確かに、反映している、と。だが芸術のレベルにおいては、そうだと言うわけにはいかない。芸術は、精神性の欠如を克服する使命をもっているのだ。あるいは、例えば、迫まりくる時代のこの病いを最初に描いたドストエフスキーがしたように、この観察を精神性のレベルにおいても、行なわなければならない。
……芸術においては、だれかがより進んでいるというようなことがありうるのだろうか。トーマス・マンがシェイクスピアよりすぐれているというようなことがありうるのだろうか。
                           
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by saiseidoh | 2015-08-28 05:38 | 映画・映画の本 | Comments(0)

鶴見俊輔の本

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本日の朝日新聞書籍広告に鶴見俊輔特集が載っていた。

藤原書店、新曜社、作品社、晶文社、河出書房新社。ベストセラーばかりでなく、良質な本をたまにはまとめて読む習慣も必要だと思う。
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by saiseidoh | 2015-08-27 07:06 | 政治・思想 | Comments(0)

中公文庫

中公文庫は毎月興味深いラインアップが続いている。

夢声戦争日記 抄―敗戦の記 (中公文庫)

徳川 夢声 / 中央公論新社


日本書人伝 (中公文庫)

中央公論新社


プロパガンダ戦史 (中公文庫)

池田 徳眞 / 中央公論新社


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by saiseidoh | 2015-08-26 07:16 | 新刊 | Comments(0)

コンビニ

自宅から歩いて3分ほどの所にコンビニがある。

セブンイレブンやローソンなど大手と違い、地域に密着したコンビニだ。つい最近、「40年間にわたりご愛顧いただきましたが、8月31日をもって閉店致します」という貼り紙が掲示された。

平日の帰りがけに、土曜の午前に、ちょっとした日用品や切手、ハガキなどを買い、レジにいる方も何となく顔見知り…ぐらいの間柄だったので、とても寂しい。

地域にも大企業の出先のような店舗や事業所ばかりがはびこるのはいかがなものだろうか….?最近、地域にできるものと言えば、高齢者向けの施設や事業所ばかりだ。
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by saiseidoh | 2015-08-25 07:20 | その他 | Comments(0)

タルコフスキー 2015.8.24

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 (「サクリファイス」)

 「いずれにしても、私に確信をもって言えるのは標準的な商業映画の基準や流れ生産のテレビ作品が、許しがたいほどに観客を堕落させ、観客が真の芸術と触れ合う可能性を奪っているということだ。

 美の基準―それは私にとっては理想を表現しようとする意志を意味するのだが、その美の基準という芸術のもっとも重要な基準が、ほとんど完全に失われてしまった。どんな時代でも真理と真実の探求が認められる。この真実がどれほど苛酷なものであるとしても、真実は民族の健全化に貢献するものなのである。真実を自覚することは、時代が健全であることのしるしであり、それが道徳的理想に矛盾するようなことは決してない。」
           (タルコフスキー“作家は観客を探究する”)

 
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by saiseidoh | 2015-08-24 06:42 | 映画・映画の本 | Comments(0)

更科源蔵「北海道・草原の歴史から」

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 昨日土曜日はいつものように午後一番で弘南堂書店に寄った。

 今回は1冊。更科源蔵「北海道・草原(くさはら)の歴史から」(新潮社、昭和50年)。奥付に達筆な字で購入者かと思われる方のサインがあった。

 本日はこれから東京(大洗経由)からフェリーで戻る長女を苫小牧まで迎えに行く。一人暮らしで猫(“キキ”と呼んでいる)を飼っているため、飛行機では行き来しない。フェリーなら猫が安心して移動できる、のだとか。

 長女は地元大学院に籍があるが、授業料などが払えず、東京で専門学校の職員をし、大学院は一時休学している。専門は日韓近代史。そのうちに(親としては)有益な業績や社会に役立つ研究の公表を夢見ている。東京出稼ぎ行はすでに1年を超えた。

 それにしても経済的には厳しいご時世だ。全てに余裕がない。
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by saiseidoh | 2015-08-23 07:55 | その他 | Comments(0)

「慟哭の地平」

 土曜日の午前は1週間の中でも一番リラックスできる時間だ。

 1週間分溜まった新聞の切抜きも2紙だと相当にたまる。それをハサミで切抜き、A4サイズの大学ノートにペタペタと貼っていく。合間合間に気に入っている本を横目に眺める。

 今日は気分的に、敬愛する田辺福徳氏の「本と珈琲」(1993、自費出版)。中に“野呂栄太郎ー北海道の生んだ最大の思想家ー」として野呂と彼の少年時代を描いた「慟哭の地平」という小冊子が紹介されている。

 野呂は長沼町出身だが、田辺先生(先生、と書く方がしっくりするので、このように記載する)は「野呂は穏やかな人物で…鋭い理論を持ちながらも…そんな野呂の激しくも哀しい生涯を私はもっと知りたい」と記す。

 ちなみに、「慟哭の地平」は伊藤兼平さんという長沼町在住の方が書いたもので、昭和49年に長沼町が発行した非売品、とある。「日本の古本屋」で調べると、京都の古書店で3000円で唯一取り扱われている。

 余談になるが、田辺先生の「本と珈琲」に収められた随筆の大半は、私が10年間お世話になり、編集責任者でもあった北海道医療新聞に寄せられた随筆の数々だ。本を愛する身としてはささやかだが、誇らしい気分になる。
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by saiseidoh | 2015-08-22 11:08 | ノンフィクション | Comments(0)

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