彩生堂備忘録


店主:宮内義富、札幌在住。「本の力」「人の力」が必要な時代です。ものごとを、明治以降生まれた様々な思想や文学、社会学、医療や医学、性その他に関する学問・研究など、多面的な物差しで見ていくことの必要性も痛感します。
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医療事故調査制度

 多忙なせいか、気分が何か落ち着かないせいか、日々試行錯誤の日々。

 系統立ってはいないが、関心のある新聞記事はだいたい切り抜き、ノートに相当量スクラップする。本日朝も整理していると、朝日新聞朝刊に「教えて!医療事故調査制度③」とシリーズ企画がある。ということは、1回目、2回目もあった、ということだ。全く気がつかなかった。

 慌てて、物入れに押し込めたここ数日の新聞を取り出し、1~2回目も切り抜く。

 医療事故調査制度は、山口育子さん(COML理事長)のフェイスブックを日々見させていただいていると、山口さんも厚労省の関係会議委員などとして制度創設に深く関わった制度だ。

 大きな課題でもあり、透明性を持った制度としていくため、今更ながら、勉強していかなければ、と思う。
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by saiseidoh | 2015-10-31 10:36 | 医学・医療 | Comments(0)

平山周吉「戦争画リターンズ」

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 平山周吉「戦争画リターンズー藤田嗣治とアッツ島の花々」(芸術新聞社、2600円+税)。

 人から勧められた本を買うことはほとんどないが、田辺福徳先生が褒めていた本3冊のうちの1冊。2600円に消費税だから2880円の本ということになる。高額な本は確かにいい本も多いのだが、なかなか手を出しにくい。

 「資料の使い方、引用などが的確で、素晴らしい作品だった」との先生の評価に惹かれ、購入する。
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by saiseidoh | 2015-10-30 07:06 | ノンフィクション | Comments(1)

北方謙三「抱影」

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 昨日の朝日新聞朝刊で「秋の読書週間特集」として直木賞受賞の東山彰良と池上冬樹が対談し、国内、海外作家の数冊のミステリー作品などについて語っていた。

 中で、北上謙三「抱影」(講談社文庫)に魅かれるものを感じた。

 仕事の帰りがけ、どうしても手に取りたく自宅近くのコーチャンフォーに寄った。やはり、その日のうちに、と思うと、こうした大規模書店じゃないと対応できない。

 書店の書棚を眺めていると、以前から欲しいと気持ちが動いていた本が他にもたくさん並んでいる。思わずそのうちの1冊も手にし、購入。こちらは2800円也。
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by saiseidoh | 2015-10-28 06:45 | 文学・小説 | Comments(1)

タルコフスキー 2015.10.27

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 「…私の願いとは、他人に従属しているがゆえに他人からは独立しており、自由であるがゆえにもっとも肝要なもの、つまり愛に束縛されている人間について、長編映画を撮るということである。

 われわれの惑星(西洋においても、東洋においても)の顔に押されたマテリアリズムの刻印が、私に明らかになるにつれ、人間の苦悩により多く出会うようになるにつれ、精神病にかかっている人々に、より多く出会うようになるにつれ、また、なぜ人生が魅惑と価値をことごとく失ってしまったのか、この生活の中でなぜこんなにも束縛されているかということを、理解することができないし、理解しようとも思わない人々に出会うにつれ、この映画を私にとっていちばん重要なものであると言明したいという願いが打ち勝ちがたいものになった。現代人は分かれ道に立っている。かれらの前にはジレンマが立ちはだかっている。新しいテクノロジーの揺るぎなき歩みと、物質的価値のさらなる蓄積に頼って、盲目的な消費者の存在を続けるべきなのか、あるいは、結局は、個人だけでなく、社会のためにも、救いの現実になりうるかもしれない精神的な責任への道を探求し、見出だすべきなのか。つまり〈神〉へ戻るべきなのか。人間自身がこの問題を解かなくてはならない。

 人間だけが正常な精神的生活を見いだすことができるのだ。この解決こそが社会にたいする責任への第一歩となりうるのである。この一歩は犠牲、つまり自己犠牲にかんするキリスト教的な観念なのである。けれども、しばしば人は自分に係わりのない解決すべてを、彼に代わって決めてしまうなにか客観的な法則のようなものにせいにしてしまう。…」
                                  (『サクリファイス』)
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by saiseidoh | 2015-10-27 06:39 | 映画・映画の本 | Comments(0)

カルメン・マキ+寺山修司

 昨夜はNHK・BSでカルメン・マキが久しぶりにテレビ出演するというので、その番組を観た。

 「時には母のない子のように」以後もロックなど音楽活動を続けているが、テレビを通しては本当に久しぶり。

 紅白歌合戦で美輪明宏がみせたパフォーマンスに肩を並べるほどの存在感と迫力だった。「戦争を知らない」「時には母のない子のように」の2曲。作詞はいずれも寺山修司。作曲は前者が加藤ヒロシ、後者が田中未知だ。
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 つくづくと思う、寺山修司という人は才能がありつつも、とても懐かしい、不思議な人だ。1970年代前半、職場であったローカル紙社屋を訪ねてきた、田中未知や荒井沙知(歌手)の姿を想い出す。

 ★北大金葉祭

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 昨日は雨の合間を縫って北大構内をのぞいてきた。24、25日と金葉祭が開催中だが、黄葉の色付きはまだ浅い。
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by saiseidoh | 2015-10-25 08:19 | サブカルチャー | Comments(1)

映画チラシ・「町の映画館」

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 映画のチラシが書庫スペースにかなりある。時間がある時などに、アマゾンのマーケットプレイスに登録している。

 ほとんど反応はないが、時折ポツリポツリと注文が入る。映画のチラシも時代時代の記憶や俳優、監督…とさまざまなことが思い浮かび、良いコレクションだと思う。
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 映画を劇場で観る機会はめっきり少なくなったが、「町の映画館」には多少体験もしているが憧れのようなものを抱く。昭和40年代前半ぐらいまでは身近に映画館があったように思うが…。

 案外に時代は再び変わり、身近で映画を観れるシステムができ上がるのかもしれないが…。何事も「グローバル化」はまっぴらだ。グローバル化への反省・揺り戻しは案外に起きるとも思っているのだが。
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by saiseidoh | 2015-10-24 13:16 | 映画・映画の本 | Comments(0)

「北海道落語事情」

 

北海道落語事情: 落語を愛し、夢を語る人びと

北野 麦酒 / 彩流社

 

 北野麦酒「北海道落語事情」(彩流社)。

 この北野麦酒さんという方は、レトロ・スペースとして最近話題の坂会館(札幌)を取り上げた本を書いた方のようである。

 北海道での落語やストリップ、大衆演劇の歴史などに関連しては船山馨「石狩平野」などに小屋名や劇場が一部出てきていて、当方も関心があった。ミスマッチ、と思われがちだが、北海道と落語、北海道と大衆演劇、…等々は案外に深く掘り下げられるべきテーマかもしれない。
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by saiseidoh | 2015-10-23 08:13 | ノンフィクション | Comments(0)

「新渡戸稲造記念 遠友みらい塾」

 数年前?から活動をしていたと思うが、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」が遠友みらい塾を設立した、と20日付の北海道新聞夕刊が伝えていた。

 ~考える会代表理事の秋山孝二さんが新渡戸稲造及び遠友夜学校の復活等に頑張っていられることはここ数年の新聞報道などを通して知っていた。

 秋山さんはほぼ同世代で、道内では由緒ある薬問屋、秋山愛生館社長時代に記者と経営者という関係で知り合った。多忙ながらいつも丁寧に応対して頂ける方で、同じ教育学部出身ということで親近感も覚えていた。

 その後、秋山さんは愛生館という本業が思わしくなくなり、吸収合併、そして退任、さらに札幌市長選出馬…と紆余曲折を経た。

 新渡戸稲造や遠友夜学校の事跡をその思想とともに、現在・未来に残すという事業は素晴らしい取り組みだと思う。頑張ってほしい。

 みらい塾の塾長には寺島実郎日本総合研究所理事長(沼田町出身)が就任した、とある。
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by saiseidoh | 2015-10-22 06:42 | 歴史 | Comments(0)

麻生芳伸 2015.10.21

 
 「…愚生の周辺にも〈江戸っ子〉気質の知人が何人かいるが、いずれも共通してカネ離れがいい。カネに淡泊なことが〈江戸っ子〉の資質の第一條件だ、と日ごろから感じているが、果して?現代のように、カネを貯め、それをさらに増やし、右肩上がりの成長を遂げて行く―資本義社会のなかでは、〈江戸っ子〉のようなGNP・O(ゼロ)成長、下降指向の人間は、天然記念物のトキと同様、絶滅して行く運命でしかないでしょうね。
                    ◇
 先日、鶴見俊輔先生がTV「未来潮流・日本人は何を捨ててきたか」(NHK教育)に出演したのを見ていたら、インタビューする関川夏央さんが、
 「現代より江戸時代のほうがよっぽど、よかったんじゃありません?」
 と、問いかけたとき、即座に、
 「そりゃ、寄席みたいな、偉大なものをつくってるんですから、寄席というものは、コクのあるもので、練り上げる。それを毎晩、人が聴きに行ったんだからね」
 と、応答したときは、うれしかった。こみ上げてくるようなうれしさに包まれました。
 ご存知のように、愚生には「落語百選」(全4巻、教養文庫79)という落語を文章化した本があります。(追記、「落語百選」は『ちくま文庫』として1999年1月~4月、復刊された)
 この仕事は、江戸時代という上から抑えられた社会の中で、八っつあん、熊さん、与太郎などという人物が、裏長屋-員数外の境涯にありながら、真っ当て、卑しくなく、あけすけで、貧苦にめげず、
 「あんまり口惜しいから、そこで都々逸、唄っちゃった」
 という、打たれ強いというか、つねに人生を肯定して、逞しく生きている、かなしくも楽しさこの上ない…小世界。…」
              (『冷蔵庫Ⅴ』“江戸っ子は五月の鯉”)

 心も体も意外と疲れている。こういう時は麻生さんの本を書架から取り出すのが常だ。
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by saiseidoh | 2015-10-21 07:00 | サブカルチャー | Comments(0)

「人類最後の日」

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 この本も弘南堂の均一棚から購入した。

 宮脇昭「人類最後の日 生き延びるために、自然の再生を」(藤原書店)。2015年2月初版第一刷。今年でたばかりの本だが、新刊では(購入できず)とても買わない本だろう。

 しかし、テーマは切実なものである。関心は大いにある。
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by saiseidoh | 2015-10-20 07:42 | 自然・都市 | Comments(1)

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