彩生堂備忘録


店主:宮内義富、札幌在住。「本の力」「人の力」が必要な時代です。ものごとを、明治以降生まれた様々な思想や文学、社会学、医療や医学、性その他に関する学問・研究など、多面的な物差しで見ていくことの必要性も痛感します。
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文字・活字文化

 昨日の北海道新聞「朝の食卓」に釧路短大教授の佐藤宥紹さんという方が“文字・活字文化”と題して文章を書いている。

 作家・阿刀田高氏が全国リレーシンポ「知の地域づくりを考える in 釧路」で「図書館にとって重要なことは、第一にヒト、第二に本、第三に建物」と発言していたことなどを紹介したものだった。

 まさに、ヒトが大切だろうと思う。

 私は、20歳の人生に思い惑っていた頃、鶴見女子短大で開かれた集中講義で図書館司書補という資格を得た。当時、本を読むことが唯一の救い、安らぎだったことなどがきっかけになったのだと思う。

 そして40数年。今も本は読み、図書館を利用する機会も多くなっている。それだけに図書館の空間がどうなっていくのか、とても気になる。やはりそこには、(地味ではあっても)本をとても好きな、深い文化と捉えるステキな人々が永遠に居てほしい。

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by saiseidoh | 2016-09-29 06:59 | 全体 | Comments(1)

地域の魅力

北海道新幹線の函館(新函館北斗)までの延伸ではその効果が函館以外の周辺市町村にも及んでいる、と新聞やラジオで伝えている。

中であるラジオ局でコメンテーターが「観光ということばかりでなく、その地域地域の魅力を上げていくことだ」という趣旨の発言をしていた。確かにそうだと思う。もっと言えば、観光ということも抜きにしてそこに住む人々にとっても楽しく、魅力的な地域が最高、か。

30年程前には地域の図書館にはなかったはずの地元紙の地域版が終戦直後から20年分程、知らないうちにマイクロフィルム化されていた、当方もつい最近こんなことに気がついた。

例えばこうした地道な取り組み。スポットライトを浴びずとも、このような取り組みこそが本当の意味での「地域の魅力」ではないのだろうか。
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by saiseidoh | 2016-09-27 07:06 | 自然・都市 | Comments(0)

隔月刊

「暮しの手帖」の広告を見ると、二ヶ月に一度の少誌、とある。

ひとつひとつの企画に時間をかけ、検証をかさねてつくっている、とも書いてある。世の中の慌ただしさに紛れて、日刊、週刊、月刊などのリズムに慣らされてしまっているが、隔月刊行で企画を練り、丁寧に創られた、いつまでも手元に置いておきたい雑誌があってもいいのでは、と思う。ここでは紹介しないが同様の取り組みをしているマニア誌もある。

暮しの手帖 4世紀84号

暮しの手帖社


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by saiseidoh | 2016-09-26 07:30 | その他 | Comments(0)

COML札幌の活動・朝日新聞社説

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 昨日は午前中に来年1月開催の患者塾の講演の依頼+打ち合わせで中田代表と2人で行ってきた。赤レンガテラスがほど近い場所で、帰りがけにビル内のコーヒー専門店でCOMLが抱えるいくつかの事について話などもしてきた。

                      ※
「…美しいものに触れる。新しい世界を開く。楽しむ。驚く。考えを深める。先人の足跡を知る―。文化芸術の根幹は、そうした人間や世界を探求する営みだ…」(朝日新聞社説『文化と社会 結びつける人材育てて』)

 本など印刷物にこだわる訳ではないが、デジタルではあっても後世にさまざまな人間の営為が残ること。それが最近はとても大切なことのように思う。そうした営為を知る材料が生活の周囲から消え去らないような取り組みをしなければならない。


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by saiseidoh | 2016-09-25 08:21 | 身辺雑記 | Comments(0)

「外国人労働者受け入れの前に」

 本日の朝日新聞オピニオン&フォーラムページ(読者の声)に高橋紀雄さん(東京都在住)という方が「外国人労働者を受け入れる前に」という投書を載せている。

 指摘しているのは、介護業務(ここでは介護福祉士のようだが)は医師や看護師同様、専門職である、しかし、その待遇はそれらの職種に比べ待遇は著しく低い、これをまずは見直さなければならない、そういう点である。

 そうすることで、安易に外国人労働者を受け入れるよりは、長期的には国力の低下につながることはない、というものだ。

 当方は、外国の人々を排斥したり、国力を低下させてはならないなどといった国富論に与する立場の人間ではないが、この方が投書で訴える主張は一理あるとずっと考えている。高齢者や障害者に向けたサービスという観点では、福祉よりも医療に対するサービス(端的に言えば国が支給する報酬単価)への予算のかけ方が桁違いに違いすぎるのだ(と思う)。

 それは、「医療」VS「福祉」という構図に表れるし、「医療」の中でも、わかりやすく表現すれば同じ職場に勤める医師や看護師と、介護業務を担当する人々の給与格差に表れる。ポイントはこうした格差を少しでも縮めることだろう。もちろん、それら職種に就くまでにそれぞれの人々が要してきた費用、時間等に差はある訳で、例えばそれらの差までを無視することはできない。

 要は、「医療」と「福祉」間の格差を常識的なまでに縮めよう、ということだ。しかし、安易に外国人労働者や女性の労働力を(低廉な労働力として)活用しようなどとする現政権ではよほどの発想の転換をしない限り、こうした措置はできないし、しないだろう。とても残念なことではあるが。


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by saiseidoh | 2016-09-22 09:01 | 精神医学・医療・障がい者福祉/社会 | Comments(0)

「鳩の街」

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 旧聞に属するが、この朝日新聞読書欄(9月4日付)の写真を見て、「ああ、玉ノ井だな…」とその風情ですぐにわかる。

 吉行淳之介「娼婦の部屋」の舞台となった墨田区向島と東向島付近一帯。通称、“鳩の街”玉ノ井。小学生の頃、こうした風景がポツリポツリと残る中を友人と自転車で経巡った。

 小説で読んでも、こうした写真1枚だけを見ても、その世界に引き込まれるようだ。


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by saiseidoh | 2016-09-21 07:15 | 文学・小説 | Comments(0)

多様性

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 昨日、敬老の日は午前中雨が降り出したJR大麻駅から歩いて道立図書館に向かった。小雨も降り出したが、すっかり涼しくなり、休日ということもあり、気分は良い。北方資料室はいつも適度な利用者が居て、騒がしくもなく、利用しやすい。今回は珍しく小学生の姉妹(妹さんは就学前ぐらいの年齢?)がすぐ近くで調べ物をしていた。午後は久しぶりに札幌市内のスタバで知人と会い、よもやま話をした。

 本日も土日に仕事をした分の代休で、某企業百年史のための資料探し等で少し歩く。

 朝日新聞の書籍広告に以下の新刊本が載っていた。

 ▼ヴィタリー・ミヌートコ「うつ病」(星和書店)▼石川文之進「精神医学と俳句」(幻冬舎ルネッサンス)

 前者はロシアの著名人の病跡学やロシアの知られざる精神医療の一端を知ることができる一書、とある。精神医療や医学もそうだし、世の中で起きることや歴史は多元的、多様的な豊かさが必要だと思う。

うつ病 ДЕПРЕССИЯ

ヴィタリー・レオニードヴィッチ・ミヌートコ/星和書店

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by saiseidoh | 2016-09-20 08:26 | 精神医学・医療・障がい者福祉/社会 | Comments(0)

日曜日の書評

 新聞は後ろのページから前面の1面まで読み進めるのが、習性になっている。日曜日の読書欄・書評を読むのも楽しみだが、これも後ろのページから目に付いたものを上げてみる(朝日新聞)。

 ▼白崎映美「鬼うたひ」(亜紀書房)▼金子兜太「あの夏、兵士だった私」(清流出版)▼津島佑子「狩りの時代」(文藝春秋)▼鈴木嘉一「テレビは男子一生の仕事 ドキュメンタリスト牛島純一」(平凡社)

テレビは男子一生の仕事: ドキュメンタリスト牛山純一

鈴木 嘉一/平凡社

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ジャッカ・ドフニ 海の記憶の物語

津島 佑子/集英社

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 広告には津島佑子「ジャッカ・ドフニ」(集英社)なども載っている。



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by saiseidoh | 2016-09-18 09:14 | 新刊 | Comments(0)

「オーバー・フェンス」

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 佐藤泰志の函館三部作とされる映画「オーバー・フェンス」(山下敦弘監督)が今日から全国公開されているようだ。道内での上映はシアターキノ、シネマアイリスなど6館。

 私にとっても函館はとても大きな存在だ。5月に道立近代文学館で開かれた佐藤泰志展で購入した文庫本などを再度見ている。

大きなハードルと小さなハードル

佐藤 泰志 / 河出書房新社


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by saiseidoh | 2016-09-17 10:35 | 映画・映画の本 | Comments(0)

「津軽の祭り」

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 先日の函館グルメサーカスで東北のお祭りを観たせいか、書架にあった「津軽の祭り」(北の街社)を取り出し、眺めていた。

 弘前ねぷたの項目を書かれた船水清氏(詩人)はかつてのローカル紙記者時代の先輩記者だし、かつて面識のあった発行元の北の街社社長斎藤せつ子さん(かつては芥川賞候補にもなった作家でもある)の名前も当然のこと記されている。

 この本を眺めていて一番驚いたのは、青森ねぶたの項目を書いていた、鹿内博という名前をどこかで見たことがある、と考えていたら、グルメサーカスのねぶたのパレードの先頭に立って踊っていた現青森市長の鹿内博さんだったことだった。かつてはこうした執筆活動もされていたようだ。しかし、某サイトなどを見ると、地元青森である問題があり、市長は辞任される、というような記事も見える。

 人生、本当にいろいろなことがある。


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by saiseidoh | 2016-09-16 08:24 | ★地方・小出版★ | Comments(0)

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