彩生堂備忘録


店主:宮内義富、札幌在住。「本の力」「人の力」が必要な時代です。ものごとを、明治以降生まれた様々な思想や文学、社会学、医療や医学、性その他に関する学問・研究など、多面的な物差しで見ていくことの必要性も痛感します。
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「ノスタルジア」

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この映像だけで十分だ。映像の素晴らしさにこれからも生きて行く勇気が湧く。稀有なことのはずだが…。

 NHK・BSプレミアム26日放映のタルコフスキー「ノスタルジア」を録画した。
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by saiseidoh | 2017-10-29 09:44 | 身辺雑記 | Comments(0)

「ふるさと文学館」

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 野呂邦暢の作品が読みたくて購入した「ふるさと文学館 長崎」だったが、このシリーズの素晴らしさに再び(あまり好きではない)ブックオフ札幌南一条店に行き、同シリーズ秋田、山形の巻を相次いで購入した。

 明治以降、平成までの各県・各地域を題材とした作品のアンソロジーと言えるが、そのセレクトがまたいい。

 例えば…。長崎県では野呂のほか、伊東静雄、島尾敏雄、井上光晴、橋川文三らに並び、美輪明宏らの作品も取り上げられている。秋田も山形も同様に決して有名とは言えない作品が多いのだが、しかし、清冽な印象深い作品が並ぶ。明治から平成へと至る長い年月に生み出された日本の財産、そして各地の風土に根ざした貴重な作品群の、その豊かさに改めて驚く自分がいる。

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by saiseidoh | 2017-10-28 08:02 | 文学・小説 | Comments(0)

半世紀ぶりの“邂逅”

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 昨日、図書館に予約していた、野呂邦暢「小さな町にて」(文藝春秋)が届き、受け取った。帯等を見ると、このタイトルはやはりフランスのフリップの小説「小さき町にて」からとったもの、だった。

 野呂の「小さな町にて」の存在を知った時、「…どこかで聴いたことがあるタイトルだな…」と漠然と考えていたのだが、やはりそうだったのか…と。

 フリップの作品が好きで、岩波文庫でしきりに読んでいたのは高校生から大学に進学した頃だ。実に50年近くも遡ることになる。書架を見てみると、「小さき町にて」は見えず、「朝のコント」のみがあった。

 『半世紀ぶりの邂逅』は何かとても感慨深い。野呂の諸作品もこれから本格的に読んでいく。しかし、この野呂はすでに他界している。それも37年も経過しているのだ。


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by saiseidoh | 2017-10-26 07:11 | 文学・小説 | Comments(0)

「原民喜戦後全小説」(上)(下)

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ないだろう、とは思いながら、野呂邦暢の本を探して、古本屋やブックオフを歩いている。昨日はブックオフ山鼻店。以前から欲しかった原民喜戦後全小説(上)(下)を見つけたので、小沢昭一対談集「日々談笑」とともに購入。

結局、今回はアマゾン経由で「野呂邦暢小説集成6 猟銃・愛についてのデッサン」(文遊社)を購入すべく、昨夜注文した。


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by saiseidoh | 2017-10-23 06:43 | 文学・小説 | Comments(0)

「老いらくの花」

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もちろん名前は知っていたが、「失われた兵士たち」の見事な内容に野呂邦暢の本を全て読みたくなった。アマゾン、「日本の古本屋」で調べても野呂の本は比較的高いか、在庫はあまり多くはない。

どうせないだろう、とは思いつつ、仕事帰りに久しぶりにブックオフをのぞいた。案の定あるはずもなく、小沢昭一「老いらくの花」を310円で購入する。野呂邦暢の本を探す日々が続きそうだ。


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by saiseidoh | 2017-10-21 08:13 | サブカルチャー | Comments(0)

野呂邦暢

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 久しぶりに労作を読んだ気分だ。

 野呂邦暢「失われた兵士たち 戦争文学試論」(芙蓉書房)。42歳で亡くなった野呂は戦中、戦後の経験や自衛隊に一時在籍し、文学作品はもちろんだが、多くは無名の兵士、将校たちの戦記や手記の類を古本屋・古書店などから求め、知らない間に500冊を超える本を読み継いだ、といゔ。

 「失われた兵士たち」はそれらをまとめた「書誌的論考」でもある。氏はこの本の「おわりに」の章で、敗戦の価値観の転換の後に経験した昭和40年代後半の石油ショックなども踏まえながら次のように書く。

 「…私たちが昭和50年代の課題になすすべもなく直面し、精神のあたらしい価値を創造することができないでいるとすれば、それはとりもなおさず戦後から何も学ばなかったということであり、ひいては敗北した戦争から何もつかみとらなかったということにもなる。そうではないという声が聞える。目に見えない所で続けられている個人のひそかな精神的営為に期待するしかない」

 戦争や戦争文学に限らず、人間の深いところで行われる精神的営為にはもっとスポットが当てられなければならない。そして、過去営々と生きてきた先人たちの遺産には限りない豊かさがあるのだ、と痛感する。


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by saiseidoh | 2017-10-17 17:55 | 文学・小説 | Comments(0)

『政治断簡』

以前も触れているかもしれないが、朝日新聞・高橋純子氏の『政治断簡』が“思い”が溢れ、ストレートな主張でとてもよい。

本日の見出しは「負け犬?上等じゃないの」。

「…選挙はリセットボタンじゃない。そんな簡単にリセットされてたまるか。…なかったことにはさせない。私は全然納得していないぞと」

こんな状況で「自公議席、300超」というのはおかしいのではないだろうか?選挙制度が現実を反映しないならば、私たちは“吠え続け”なければならない。

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by saiseidoh | 2017-10-16 07:01 | ジャーナリズム | Comments(0)

田中慎弥「地に這うものの記録」

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長女の結婚式でバタバタとして、秋の彼岸に墓参りに行くことができなかった。という訳で、本日石狩まで墓参りに行く。

「文學界」11月号で田中慎弥『地に這うものの記録」が始まった、と広告に告知されている。興味あるタイトル。その他の文章も読みたい。


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by saiseidoh | 2017-10-13 09:48 | 文学・小説 | Comments(0)

野呂邦暢「失われた兵士たち 戦争文学試論」

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 野呂邦暢「失われた兵士たち 戦争文学試論」(芙蓉書房、1977年刊)。言葉に重さがある。丁寧に書かれた戦争論、そして一兵卒の視点。こうした文章はいかに時代が変われ、普遍性を持つ。

 そして現代。全ての言葉が軽く、空々しい。代表格がネットの言葉だ。大手ネットのニュースページですら(資金はあるにもかかわらず)、独自性はない。オリジナルがないところに人間の発展や成長はない。



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by saiseidoh | 2017-10-07 20:51 | わたしの「選書日誌」 | Comments(0)

「秋田情報プラザ」

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今日から一週間ほど、長女が札幌で結婚披露宴をするためパートナーとともに札幌に帰って来る。人生の節目のイベント、韓国からやって来るご家族の案内と忙しくなる。

☆先日、札幌テレビ塔近くのビル地下にある「秋田情報プラザ」に行き、ガッカリとして帰って来た。新聞でも紹介されていた秋田の広報誌「のんびり」が置いてある、とのことで、訪ねたのだが、情報プラザの所長さんらしき中年男性は「さあ〜今は置いてないし、最近は届いてないな…」。刊行されなくなったのか、たまたま届いてないのか、さっぱりわからない。プラザ自体も各種パンフレット、各地の土産品の陳列には工夫・配慮もなく、秋田の情報や現在の姿が活き活きと伝わらず、これでは現在の秋田自体には魅力がない、と宣伝しているのと同然だ。ふるさと・秋田には無尽蔵の魅力があるはずなのだが…。

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by saiseidoh | 2017-10-05 08:18 | 身辺雑記 | Comments(0)

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